★ひとりごとの記憶★

社労士試験勉強の息抜きタイム

産業カウンセラー試験に合格するまで

2月27日、自宅に産業カウンセラー試験の合格通知が届きました。

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よかったぁ~

 

正直なところ、実技試験は明らかに準備不足だったため、試験中の応答が終始グダグダだったのです。

二人一組での面接試験だったのですが、面接官も、もう一人の受験者に対して関心があるかのような質問をしていたのに対して、私には素っ気ない対応に感じました。

 

だめだこりゃ・・・

 

試験途中の私の心がつぶやいていました。

 

そんな個人的な感想だったので、《合格》の文字を見つけた時には、肩の力が抜けましたね。

 

さて、

ホッとしたところで、これまでの学習を振り返ってみたいと思います。 

 

  1. 学習機関
  2. 演習問題
  3. スクーリング
  4. 逐語記録作成
  5. 課題レポート
  6. 試験勉強

 

 学習期間

私は、産業カウンセラー養成通信講座で学習しました。

11月1日~翌年10月31日までの12か月間が、講座期間です。

 

始めた頃は、果たして終わりが来るのだろうかと心配な程、遠く長い期間に感じられましたね。今となっては、離れがたい気持ちになるほど短かかったです。

 

演習問題

分厚い養成講座テキストを読み、理解度を確かめながら、約1か月ごとに演習問題を解いて協会に提出します。

 

結果、全9回の演習問題の提出で、テキストの内容を網羅することになります。

 

1回あたりの演習問題には、3時間程かかりました。

 

難しかったなぁ・・・

 

カウンセラーの基本知識すら知らなかった私にとっては、到底、読んだだけでは正解になりません。演習問題を解きながら、知識を自分のものにしていくスタイルで問題に挑戦しました。

 

スクーリング

この養成講座は、面接実習が中心になります。

 

養成講座の目的が、単なる知識の詰め込みではなく、実際に講座の仲間たちとの実習を通して、カウンセラーとしての基本的姿勢や心構え、カウンセリングの土台となる《傾聴》について体験を通して学ぶことにあります。たぶん。

 

面接実習は、全16回あります。2週間から1か月おきに講座の仲間たちが教室に集まって傾聴を学びました。

 

面接実習の過程は、大きくは5つに区分されます

①導入期(5時間)→カウンセリングへのイメージ作りと受講者との信頼関係作り

②初期 (21時間) →傾聴の基本的態度と技法の理解

③中期 (35時間) →クライエントとのラポール形成・カウンセリングプロセス理解

④後期   (36時間)    →クライエントへの継続した関わり・見立て・産業カウンセラーとしての自覚

⑤終了期(7時間)→目指す産業カウンセラー像の理解

 

スクーリングは、ひたすら傾聴実習に時間が充てられています。

より実践的な傾聴スキルを学べる貴重な時間でした。

 

5分間程度の傾聴から始まり、中期・後期にかけて、カウンセリングの傾聴時間が伸びていきます。最終的には、45分のカウンセリングを体験することになります。

 

二人一組での傾聴や、代表者方式のような数人のオブザーバー(観察者)の前でのカウンセリングが、主な面接実習の内容でしたので、緊張の連続でした。

 

カウンセリングの基本は、傾聴です。

 

《一致》《受容》《共感》

 

座学で知識を学んでもスキルは向上しません。やはり、実践あるのみ

例えられるのは、初めての自転車練習と同じです。やって覚える。失敗して学ぶ。

 

面接実習の全期間を通して、自己理解を深めることも課題でした。

 自分の思考のクセを知らずして、他者を理解できはしない・・・という事なんでしょう

 

逐語記録作成

4月に入り、逐語記録という、カウンセリング中の傾聴内容を、一語一句もらさず文字におこして応答への反省に役立てる資料を作りました。

傾聴時間にして10分から20分のCOとCLとの応答を、沈黙や表情・声の抑揚など非言語的な部分まで、観察で得られた情報を記録します。

GW明けには、選ばれた受講生の逐語記録を、受講生全員で逐語検討しました。

 

逐語記録は、実務レベルでも活用され、スーパーヴィジョン時に自己の応答態度を振り返るためにも作成されるようです。養成講座では、その作業を疑似体験できました。

 

音声データを何度も繰り返し聞いて文字におこす作業に、約8時間を要しました。

ゴールデンウィークなど、まとまった休みに仕上げたという受講生の声もあり、皆さん苦戦していましたね。

 

逐語記録のおかげで、通常のカウンセリングでは見逃してしまったクライエントの気持ちとじっくり向き合う事ができたので、より深くクライエント理解が進みました。

 

ただ、継続面接の際の反省として、

クライエントの心がたえず変化している事実を知らず、逐語記録で理解したつもりの過去のクライエントの気持ちに引きずられたままカウンセリングを続けてしまう失敗を経験しました。

 

クライエントの心に寄り添うには、目の前のクライエントをありのまま受け入れるカウンセラー側の純粋性が求められます。頭でっかちになることは避けたいですね。

 

 

 課題提出

養成講座期間に3回のレポート提出があります。

 

提出時期は、面接実習の進行と関連しているようです。

 

面接実習を通して、自分を見つめる体験を深めます。

ジョハリの窓

あまり聞きなれない言葉ですが、自己開示を進めることで、自己理解が進み、心が軽くなる感覚を味わいました。レポートもその自己開示の一環だと思います。

 

過去の自分の体験、今の自分、めざす産業カウンセラー

 

今まで、社会生活のしがらみの中では、自分を振り返る機会はありませんでした。

だから、とても貴重な時間でした。

 

それぞれのレポート提出により、あいまいな気持ちや考えなどが言語化されて自己理解が明確に進みます。

 

また、時間の流れの中で、今の自分があり、将来につながていることに気づかされました。課題には、ちゃんと理由があるんですね。

 

おそらく、養成講座そのものが、受講生に対するカウンセリングプロセスだったのだと思います。

 

受講生は、毎回の面接実習で、カウンセラーとクライエントのそれぞれの立場を交互に経験します。そこで、それぞれの立場から見える景色・感じ方を肌感覚で理解できました。

 

産業カウンセラー試験勉強

1年間の養成講座も10月に終了です。始まる前は気が遠くなる程の時間に思われていたものの、講座の終了にあたっては、名残惜しさがあるほど大切な時間だったことがわかりました。講師や講座の仲間たちに感謝です。

 

さて、ここからは、1月後半の産業カウンセラー試験までは、各々の勉強期間です。

 

•実技試験が免除になり学科試験だけを受験する者

•実技免除にならず、実技試験と学科試験を両方とも受験する者

•今期は事情により受験しない者

 

など、講座の仲間達の間で道が分かれます。

 

ちょっと気まずい空気感・・・

 

私は、実技免除にはならなかったため、ダブル受験となりました。

実技免除の判定がされなかった受講生は、なんだか自己否定された嫌な気持ちで試験までを過ごすことになります。

 

ここが我慢のしどころ…だ

 

私が実践した勉強方法は、

 

  1. 協会発行の【厳選問題集】を繰り返す
  2. 講座期間中に提出した【演習問題】の解き直し
  3. テキストの熟読

以上を何度も繰り返しました。

 

具体的には、

【厳選問題集】は5回繰り返しました。最初は60%台の正答率も、3回目以降は90%台を維持しました。

解説は、必ず目を通して、わからない項目はテキストで理解を深めました。

 

【演習問題は】3回程繰り返しました。

テキストにそった問題なので、ほぼほぼテキスト内容を網羅できたと思います。

 

【テキスト】読みは、問題を解いた後に行い、テキストの中のキーワードを記憶に残すようにしました。

3回程、一通り読みましたね。

特に、覚える人名は多く、効率よく覚えるために、問題に出題された人名に特化して取捨選択をしました。

分厚いテキストは、範囲が広く、深入りすると先に進めなくなるので、なるべく立ち止まらずに読み進めました。

最終的には、試験直前期は、テキスト読み中心になりました。

 

 産業カウンセラー試験は、過去問が出回っていないため、合格するためには、どういう勉強方法が効率的なのかわかりませんでした。

インターネットやyoutubeなどで、試験対策を案内している一部のサイトがあるくらいで、多くの受験生は、試験対策に苦労したと思います。

養成講座の仲間も、そういった問題集や試験対策を入手して勉強した人は少なくなかったです。

 

私も、そういったサイトから試験対策を入手しようと思ったのですが、産業カウンセラー試験の学科と実技の受験料が、私の中の基準より高かったため、それ以上のお金を試験のために費やしたくありませんでした。

そこで、あくまでも独学を貫きました(要はケチりました

 

結果、既存の問題集等だけで合格しましたので、基本を繰り返し勉強して知識を習得すれば合格できる試験であることがわかりました。

 

ただし、問題そのものは難しいかな。

 

問題は何度も何度も繰り返すことです基本に忠実に勉強すれば合格できます。

 

たくさんのネット情報に煽られずに、講座で学んだことを信じて、テキスト等をしっかり理解しましょうね。

 

産業カウンセラー試験の合格は、学びのスタートラインに立ったにすぎません。

これからが、本当の意味での学びの始まりです。