★ひとりごとの記憶★

社労士試験勉強の息抜きタイム

煮干しラーメンと社労士試験勉強

社労士試験勉強の合間に、ラーメン店行脚をしていたことがあります。



いろいろ食べ歩いて、最終的にたどり着いたのが煮干しラーメンの有名店です。

煮干しの“えぐ味”に超ハマリました。

えぐ味…というのは、灰汁や苦味、雑味に代表されるような、食材から出る好まれない味のようです。

あまり詳しくはないのですが、ネットで煮干しラーメンを検索すると、決まってこの言葉が出てきます。

私も、煮干しラーメンにはまってから、初めて、“えぐ味”なる言葉を知りました。

食べてみて、
なんとなくわかるような…気がしました。

煮干しの香ばしさやうま味がぎゅっと凝縮された有名店には、連日行列が出来ます。

開店前から14時までの営業時間中、ほぼほぼ、店の前に人が並びます。

行列に並ぶ事が好きではない私でも、その行列に並びます。

何回か通ううちに、待ち時間が少ない時間を発見しました。

閉店30分前の13時30分頃が穴場なのです。

但し、リスクがあります。

その時間には、既に売り切れ、営業終了になっている事も多いのです。

おまけに、駐車場の台数が、ほとんどなし。

毎日行列が出来るので、駐車場が空いている事は、奇跡に近いのです。

閉店30分前の空き始める時間まで、腹を空かせて待つ事は、バクチみたいなものです。

行って見なければ、わからない。

今日は、運良く駐車場に空きがあり、しかも、まだ営業は終了していませんでした。

それでも行列に並ぶこと20分。

ようやく店内へ。

そして注文。

注文は、味玉をトッピングするかしないかだけ。しょうゆ味だけなんです。

リピーター客か、初めての来店客かは、この段階で直ぐにわかります。

初めてのお客へのメニュー案内は、

『うちは、しょうゆ味だけなんです…』

奥さんの感情を抑えた応答に、わたしが緊張してしまいます。

さて、狭い店内は、
煮干しの香りに満ちています。

麺の茹で上がりのタイマーの音
店主が麺を湯切りする音

それ以外、静まり返っています。

お客さんは皆、気難しい店主が提供する伝説の煮干しラーメンを食べるために、静かに待っているのです。

付け合せは、チャーシューと玉ねぎだけのシンプルな見た目です。

しかし、
スープはパワフルな神の領域の味。

うま味、えぐ味、臭み、うま味、全てが調和されたスープ。

◯◯産の煮干し…聞けないけど、こだわりがあるんだろうな。

たぶん、煮干しも使い分けしていますね、きっと。
何層ものうま味が重なりあってたどり着いた至高の味。

麺は硬めの細麺です。

ストレートの硬麺は、すすって胃に流し込むというよりは、口の中で噛み締めて味わう方が、その麺の持ち味が楽しめます。

麺を半分程食べたところで、

和え玉

を注文。

あ〜、なるほど。

食べ方は自由ですが、この名店ならではの、変化球メニューです。

私は、3分の1程 残った麺に、をかけて、さらに変化させた味を堪能します。



私が、スープを飲み干すラーメン店は、この有名店だけです。

麺を食した後は、水で口の中を整え、スープをレンゲにすくい、ゆっくりと味わいます。

ちびちび…、ちびちびちび。

いつまでも、ここにいたい…。

気づくと、閉店時間の14時です。

そわそわ片付けを始める店主の空気を感じながら、席を立ちます。

質素な店内…この空間に店主のこだわりや情熱が満ちています。
たくさんの試行錯誤の結果、たどり着いた味なんだろうなぁ。
神様の夢の工房のドアを開けて、現実に戻ります。

本日も、ごちそう様でした。

それでは、
私も夢に向かって、また、社労士試験勉強に戻ります。