★ひとりごとの記憶★

社労士試験勉強の息抜きタイム

バレンタインデーの思い出

昔、総合スーパーに勤務していて、アルバイトの学生さんから、バレンタインの日に、GODIVAのチョコをもらいました。



小さなギブト袋をバックヤードでのすれ違い座間に手渡されました。

当時、私には遠距離恋愛中の彼女がいたこともあり、職場の女性を恋愛対象で見た目事はありませんでした。

まして、そのギフト担当のアルバイトさんとは、ほとんど会話したこともなく、名前すら直ぐに思い出せませんでした。

だから、義理チョコだと勘違いをしたんですね。みんなに渡しているうちの一つに過ぎないと思ったのです。



チョコをもらった時は、こんな立派なGODIVAのチョコをみんなに渡していて大変だなぁ…と、女性って大変だなぁとつくづく同情しました。



そしてあくる日、
パートのおばちゃんから冷やかしの言葉をかけられて、その時に初めて理解した鈍感な自分。

どうやら、そのアルバイトの子にとっては、私が本命だったようです。

私は、同様しました。
ひどくうろたえました。

だって、彼女以外から本命チョコをもらう事は、想定外だったのです。



その時から、その学生アルバイトさんの視線が気になり出しました。
その子も、チョコをキッカケにして私に親しげな笑みを浮かべてくるようになりました。

よく見ると、
その子は、可愛らしい顔立ちでした。

ヤバい。

真面目な私は、遠距離で付き合っている彼女(今の妻)が、嫉妬するんじゃないかと冷や冷やしました。

遠距離だから、バレるごとはないはずなのに、真面目な性格のため、気が気ではありません。

やましい事は何一つないのに、罪の意識があり、チョコをくれた学生アルバイトの女の子との会話ができませんでした。

今となっては、せめて断る言葉を伝えるべきでした。

ある時、その子がお母さんを連れて売場で買い物をしていました。
その子は、お母さんを私に紹介してくれました。

だけど、付き合っている訳ではないし…

困っていた頃、私に転勤辞令が出ました。その会社は約2年サイクルで異動があったのです。

私の送別会にも、その子が参加していました。職場の仲間達も、その雰囲気を察したのか、彼女を私の隣の席に座らせたのです。

…、…、…。

終始、気まずい雰囲気…。

私には、言葉が足りなかったのです。

その子には、転勤以来、会ってはいません。

勇気を出して、チョコをくれたのに、私が好意的ではなかったので、きっと、諦めたのでしょうね。

なんだか、もったいない話だったなぁ…

(遠距離恋愛をしていた)妻と結婚した今では、当時の事を思い出してしまいます。



どちらが正解だったのか…。

今、私は、子供にも恵まれマイホームもあり、世間的には、幸せな家庭にみられます。

だけど、当時の仕事を辞め、地元で再就職をして妻と結婚しましたが、好きな会社を辞め、そうでもない会社に再就職した事で、人生の歯車がズレ始めました。

なんだか仕事に夢中になれない。

そして、妻とも深いコミュニケーションが取れていない不満…。

ずっと人生に妥協しています。

今では、昇進からも見放されてしまっているし…。

あの当時の女の子の笑顔を思い出します。

人生をやり直せれば、今と違う人生を選んでいたかもしれません。

人生って、一回限りだからこそ価値があると聞きますが、願わくば、人生をもう一度、見つめ直したい。

そう、強く願っているこの頃です。